組織と個人の成長
成長するためには、経営者と社員の価値観を近づけなければならない
「企業は人なり。」この言葉に反対する人はいないでしょう。ただし、経営者の視点と社員の視点で見ると、その言葉の意味合いは変わってきます。
企業は、経営者と社員の集合体ですが、それぞれが求めている価値観は異なります。
中小企業経営者はどちらかと言えば、【組織の成長】>【個人の成長】になる傾向があるでしょう。
企業を存続させるために、経営者は売上、市場シェア、企業価値、社会的信用、雇用を拡大させることに目を向けることになります。
一方、社員は、【組織の成長】<【個人の成長】という関係性になります。
給料、役割、責任、仲間、やりがいのある仕事、プライベートへの影響といったものを企業の中で働くという行為を通して、追求しています。
ここにギャップがあるわけですが、働くことで何を得たいのかを考える上で、経営者は社員の求めるもの、社員は経営者の求めるものをお互いに理解することがとても大切になります。
役割が違うだけで、経営者も社員も仕事を通して自分と会社を成長させ、生き生きと幸せな生活を送りたいという思いは変わらないはずだからです。
経営者と社員が組織の成長と個人の成長の両立を目指していくことで、会社も成長するのです。
組織と個人の成長を両立させるには?
組織と個人の成長の両立を考える上では、「やりたいこと」、「できること」、「やるべきこと」の3つの輪が必要になります。
「やりたいこと」“Want”
自らの欲求、欲望から湧いて出る本能的に望む事
「できること」“Can”
今まで積み上げてきた自分の経験や能力から実行可能なこと
「やるべきこと」“Must”
実は、これが結構重要です。「やりたいこと」、「できること」は、自分視点ですが、「やるべきこと」は、相手から求められるものです。
会社で働けば、役割と責任を与えられ、それが自分のやりたい事、出来ることではないことも多いかもしれません。
私も若い時は、自分が「出来ること」ばかりをアピールして、それが出来ないことに不平不満を持ってました。
今、自分が置かれた環境で何をすべきか?自分の役割を認識できているか? を考えるのは、ストレスにもなりうるが、成長の原動力でもあるんです。
3つの輪の大きさのバランスをとりつつ、重なる部分を大きくしていくことがキャリア・デザインのうえでは理想的です。
でも、現実はそんなに単純なものではないでしょう。また、3つの視点は時間の経過とともに変わってくるでしょう。
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