今日、ある大手物流会社の管理者の方とお話する機会がありました。
主に法人顧客への配送を行っていますが、
9月以降は消費増税の影響か、日本経済の冷え込みの影響か、
とにかく日本全体で物量が減っているらしいというのです。
アマゾンを初め、個人向けの通販の物量は増えており、
軽トラを運転する個人事業主へ業務を委託するなどの動きが出ています。
ITを駆使した物流システムや遠隔地へのドローン配送など、
物流というものの定義も一昔前とはガラっと変わりました。
まさに、破壊的イノベーションです。
その管理者の方は、
「商品の物量が減っているので、雇う人も減らさなければならない。」
「国が最低の配送運賃を決めるなどして、規制をかけないと業界が潰れてしまう。」
そんなことをおっしゃっていました。
確かにそういう考え方もあるなと聞きながら、私はどこか違和感を覚えました。
自社サービスの需要が減っているので、社員を削る。
破壊的イノベーションを国の保護で食い止める。
そんな考え方の先にある企業の未来とはどんなものなのでしょうか?
世の中の急激な変化に耐えうるためには、「何」が必要なのでしょうか?
人材や設備といった資産を持たずに、急場をしのぐ経営でしょうか?
他社に埋もれる前に、すべきことがあります。できることがあります。
それは、今いる事業構造(環境)を大きな視点で俯瞰して、
自社の経営資源を他社にはマネされにくい構造を一から作っていくこと。
そのためには、今まで培ってきた価値観を否定しなければなりません。
これが出来ないから、多くの中小企業は小手先の改善に走り、
他社の取組みをマネするくらいしかできないのです。
結局、成長し続けている会社というのは、
今までの固定観念を捨てる覚悟を持ち、
世の中に貢献をする使命感ももっています。
そして、その考え方をしっかりと言語化できています。
商品・サービスはあくまでその目的のための手段にすぎないのです。
どうせビジネスをするのであれば、そんな会社にしていきませんか?
Posted by 奥富 宏幸 at 17:18 | コンサルティング | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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