中小企業の経営者の皆さんへ
マーケティング強化、
営業改革、
業務改善、
教育研修、
をすることに満足していませんか?
かつてはコンサル会社やマーケティング会社にいた
私が言うのも何ですが、
売上を上げるために、
社員の意識を変えるために、
広告会社やコンサル会社を使うのは非常に危険です。
小手先のネット集客やSNS対策に手を出してみたり、
場当たり的に広告・チラシを作ったり、
営業コンサルのアドバイス通りに営業方法を変えてみたり、
業務改善コンサルの言いなりに工場をいろいろいじってみたり
そんなことをしていませんか?
短期的には売上に貢献するかもしれません。
部分的には組織に良い影響を与えるかもしれません。
新しいことを始めることに対する期待もあって、
社員のやる気(社長のやる気)もアップする
かもしれませんが、長続きすることはないでしょう。
新しい仕事が増えたために、
残業をして社員が疲弊し、
サービスの品質が落ち、
顧客離れがはじまることはよくあることです。
だから、また新しいプロジェクトや取り組みをはじめる。
自社で考え抜いて、やり抜ければいいですが、
それができないので、またコンサルなどに依頼する。
このループが続いているのではないでしょうか?
コンサルに依頼すること全てが悪いと言っているわけではありません。
「まず全体があって、部分(個)に振り分けられる。」
という思想を理解しているかが非常に重要なポイントです。
コンサルに依頼する課題というのは、
組織の根本的な課題の「部分」であって、
いくら部分最適化をしても「全体」の課題に
対するインパクトは微々たるものになります。
要は、
社長が課題をどの範囲で見ているか、
ということです。
個別具体的な事象というのは、目に見えやすいので、
つい手を出してしまいます。
「利益が落ちてきているから、コスト削減しないと。
そうだ、まずは電気や燃料代をチェックしよう。
無駄な紙の利用はやめて、裏紙も再利用しよう。
こんな感じで、思いついたことがあれば、
「あれもやってみよう」
「これもやってみよう」
とにかく手当たり次第やってみます。
そうすると、会社の課題の「部分」にさらに目が行き、
部分最適するための付加価値を生まない余計な仕事が
さらに増えていくのです。
会社の課題をより大きなものとして捉える目があってはじめて、
個別具体的な課題への対策が意味をなし得ます。
全体→部分
の流れがあっても
部分→全体の
流れはありません。
不可逆的な流れなのです。
Posted by 奥富 宏幸 at 10:56 | コンサルティング | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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