マーケティングの世界では、消費者の購買行動プロセスは、
AIDMAからAISASへ移ってきたと言われています。
Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Action(行動)
Share(共有)
の順に意思決定がなされるというものです。
実際は、他にももっと発展した購買プロセスがあります。
その中で、Search(検索)に目を向けてみます。
今や些細なことでもすぐに検索をしてしまう人が増えています。
有名な学校、病院、会社。
分からない言葉の意味。
有名人の過去。
大学の卒業論文でさえもいろんなソースの情報を
つなぎ合わせて作れてしまうくらいです。
でも、
その検索された情報というのは、誰かの書いたものだったり、
誰かの書いたものに自分の解釈を付け加えたものだったりします。
そんな情報を鵜呑みにすることは本当に危険なこと。
何が危険かと言えば、
嘘・偽の情報が事実の情報を飲み込んでしまうと、
現実と虚構の世界の区別がつかなくなってしまうから。
一つの例として、「レビュー」があります。
化粧品、本、
レストラン、ホテル
学校、会社。
Amazon、食べログ、価格ドットコムなど
あらゆるサイトにお客のレビューが載っています。
ネット社会において口コミの評価は、
企業にとっての重要なマーケティング資源ですが、
もはやその口コミさえも「商品」となっています。
中には、お客の高評価レビューをお金を払って「買う」会社もあります。
高評価を書いてお金を頂く仕事まであります。
つまり、私たちは「レビュー社会」を生きているのです。
レビュー社会では、自分の五感を使って「探す」と
いうプロセスが抜け落ちています。
みんな、大きな失敗をしたくないから。
不便、失望を回避できるかわりに、
冒険、感激も得られなくなっています。
世の中にとって、自分にとって、
どちらが幸せと言えるでしょうか?
そんなレビュー社会で、
情報に振り回されずに、
賢く生きていくためには
何が求められるのでしょう?
答えはいたってシンプル。
自分で情報を取捨選択する目を持つこと。
自分の考えを言語化し発信し続けること。
自ら動いて得た体験を増やすこと。
現実と虚構の世界があってもいいけど、
自分がどちらの世界にいるのかを知らないのは恐いこと。
Posted by 奥富 宏幸 at 13:18 | つらつら | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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