ほぼ日でオードリーの若林さんとの対話を読み、テレビで観ている印象とは違い、
とても思慮深い人なのだと思い、彼のことに興味を持ちました。
大部分はキューバ旅行記ですが、その中に新自由主義や
現在の日本の格差競争社会に疑問を持った彼の独特の考察がちりばめられています。
本のタイトル「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」にあるように、
日本とキューバとの対比がとても面白い。
政治経済面では、日本とは対極にある社会主義国家のキューバになぜ彼は行ったのか?
その理由は、窮屈な日本での生活から抜け出し、血の通った交流を求めたいことの他に、
別の理由がありました。
心がほっこり温まり、視点の深さに驚き、時に笑い、最後はジーンと胸が熱くなる、
そんな本でした。
「日本の自由競争は機会の平等であり、結果の不平等だろう。
キューバの社会主義は結果が平等になることを目指していて、
機会は不平等といえるのかもしれない」
という言葉が印象的でした。
競争も国民が享受できる結果も、「バランス良く」「ほどほど」がいいんでしょうが、
それもまた難しいでしょう。
行き過ぎた新自由主義の先には何があるかは分かりませんが、
自分の「立ち位置」と「心の拠り所」は忘れないでおきましょうね。
今日はどこまで辿りつきましたか?
あ~、海外に行きたくなってきた。
Posted by 奥富 宏幸 at 13:20 | 本・映画など | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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