「小さな完成よりも大きな未完成を」
映画監督の黒澤明さんは、彼の死後に発見された47冊の創作ノートの1冊に、
こんなことを書いていたそうです。
この言葉を聞いて、みなさんはどう感じますか?
「小さな完成よりも大きな完成を」
でもないです。
人によっては、
「大きなことよりも目の前のことを小さな完成を目指していったほうがいい。」
「未完成に小さいも大きいもあるのか?未完成であることには変わりない。」
と思う人もいるかもしれません。
私は、黒澤監督は、「完璧主義」「完全主義」の人だと思っていましたが、
もしかしたら、「より良いものを目指す」ことを追及する人であったのかもしれません。
「完璧主義」「完全主義」だと、
どこから見ても100%と思えるものを作らなければならず、
時に出来上がったものが小さなものであったり、
思考や行動が止まる可能性があります。
「完璧主義」「完全主義」は、理想の100%と現状を比較して、
減点法で物事を見てしまうのかもしれません。
一方、「大きな未完成」という言葉には、
前や上に向かって変化していくという、
意志の強さ、動きを感じます。
加点法の考え方です。
完成を目指すが、より良いものを目指すので、
「大きな未完成」が残り続けていくのですね。
Posted by 奥富 宏幸 at 13:28 | 一語一会 | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
- プロフィール
最新記事
月別アーカイブ
- 2020年8月 (1)
- 2020年7月 (5)
- 2020年6月 (6)
- 2020年5月 (8)
- 2020年4月 (7)
- 2020年3月 (8)
- 2020年2月 (4)
- 2020年1月 (4)
- 2019年12月 (5)
- 2019年11月 (5)
- 2019年10月 (6)
- 2019年9月 (7)
- 2019年8月 (10)
- 2019年7月 (11)
- 2019年6月 (14)
- 2019年5月 (14)
- 2019年4月 (11)
- 2019年3月 (13)
- 2019年2月 (12)
- 2019年1月 (12)
- 2018年12月 (14)
- 2018年11月 (12)
- 2018年10月 (15)
- 2018年9月 (11)
- 2018年8月 (9)
- 2018年7月 (11)
- 2018年6月 (11)
- 2018年5月 (12)
- 2018年4月 (10)
- 2018年3月 (10)
- 2018年2月 (9)
- 2018年1月 (8)
- 2017年12月 (13)
- 2017年11月 (11)
- 2017年10月 (15)
- 2017年9月 (14)
- 2017年8月 (16)
- 2017年7月 (16)
- 2017年6月 (12)
- 2017年5月 (14)
- 2017年4月 (11)
- 2017年3月 (17)
- 2017年2月 (15)
- 2017年1月 (19)
- 2016年12月 (17)
- 2016年11月 (20)
- 2016年10月 (20)
- 2016年9月 (17)
- 2016年8月 (15)
- 2016年7月 (18)
- 2016年6月 (20)
- 2016年5月 (18)
- 2016年4月 (16)
- 2016年3月 (21)
- 2016年2月 (22)
- 2016年1月 (18)
- 2015年12月 (18)
- 2015年11月 (17)
- 2015年10月 (2)
最新コメント