ある取引先の方と話す機会がありました。
その会社は、名前は誰もが知るような会社です。
そしてその方は、その会社でそれなりの役職を得ています。
それでも、
「うちの会社は名前だけで中身がない。給料も安いし、上の役職は難しい。」
とおっしゃっていたのはちょっと驚きました。
「今は、大企業も中小企業もないですよ。大企業でも時代の流れについていけず、
組織が硬直しているところもあれば、中小企業でも元気の良いところもある。」
との言葉。
確かにそうです。
私もいろいろな会社で働いたり、コンサルで入ったりして見てきましたが、
若い頃は、名の知れた会社に憧れを持っていました。
「○○で働いている自分がカッコいい。」
と思っていた節がありました。
確かに、名刺交換をしても、
「へぇ~、○○で働いているんですね。すごいですね。」
と言われると、ある種の優越感のようなものも持っていたように思います。
でも、そういう表面的な優越感というのは長くは続かないし、
逆に自分の自信のなさの裏返しでもあります。
そして、そういう表面的な優越感を持ち続けると、
本当の自分に鎧を着せるようなものなので、
世間の評価の目を気にする自分が大きくなっていきます。
結果、本当の自分を見失い、モヤモヤしたものが膨張していきます。
どこか無理をしている自分に気づきつつ、でもどうしたらいいか分からない。
私はまさにそういう経験をしてきました。
仕事で知り合ったある方が笑顔で言っていました。
「おしゃれな服装でおしゃれなオフィスで働いても給与は安く、勤務時間が長く、疲れ切っているのと、汚れ仕事だったり世間的にはあまりいいイメージでない業界でも、給与は安定していて、家族と美味しい晩御飯を毎日食べられるのとではどちらがいいかってことだよね。」
この言葉は、結構本質をついているなと思いました。
今は中小企業を経営している身ですが、社員にはなるべくたくさんの給与を与え、
生活を安定させてあげたいという思いが強くあります。
どの会社を選ぶか、どの仕事を選ぶかは、
どんな人生を選ぶかにつながるんですね。
Posted by 奥富 宏幸 at 17:02 | コンサルティング | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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