先日、テレビで新東京国立競技場を設計した隅研吾さんの番組を観ました。
途中から見たのですが、これからの日本文化、建築の在り方を
隅さんが3人の日本文化を伝える方と対談しながら考えていく
といった内容だったと思います。
対談したのは、くまモンの生みの親である小山薫堂さん、
ロサンゼルスで評判の日本料理店のアメリカ人シェフ、
ポートランドの日本庭園の日本人庭師で、私は日本人庭師のところから観ました。
私はオレゴン州に2年間住んだことがありポートランドには
何度か行ったことがありましたが、ポートランドは本当に素敵な街です。
自然、文化、歴史を大切にしながらクリエイティブな生き方をしている人が多い場所です。
そんなポートランドの日本庭園は、日本にある日本庭園とは違い、
森の一部として日本庭園があるような作りです。
それは、アメリカ人にとって、オレゴニアンにとって、森は生活の一部であり、
彼らの人生の一部でもあるので、生活の延長線上に日本庭園を位置づけるための
工夫とも言えます。
対談で著名な庭師の方が、「現地の人の心に残るものをつくりたい」と
いったニュアンスのことを言っていたのがとても印象的でした。
もちろん外国人を含めた観光客にも人気のあるものをつくることは大切ですが、
地元の人に愛されるものを残していきたい、
そのためには日本にある日本庭園をそのまま持ってくるのではなく、
日本庭園の”本質”の部分だけを残して、
それ以外は現地の人が大切にしているものを活かす。
アメリカ人がアメリカで感じる日本文化の良さを日本人が気づき、
日本の良さを再認識する。
AかBの二者択一ではなく(AxB)÷(A,B)という案。
いい意味での曖昧さ、適当さ、いい加減さを残すことで、
人の心が通い合う余地を残す。
そういう考え方って、いろんなことに使えると思いました。
Posted by 奥富 宏幸 at 17:25 | コーチングつらつら | この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)
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